東京オリンピック50km競歩の出場選手で今注目されているのが、2019年の全日本競歩高畠大会において、日本新記録で優勝を飾り、日本代表に選ばれた川野将虎(かわのまさとら)選手。
エリート街道ではなく、紆余曲折を経て勝ち取った実績とその実力、そして気になるプライベートについても紹介します。
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川野将虎(競歩)の出身など主なプロフィール
- 生年月日:1998年10月23日(21歳)
- 血液型:A型
- 身長:177cm
- 体重:60kg
- 出身地:静岡県駿東郡小山町須走
- 出身校:小山須走中学校(静岡)→御殿場南高校(静岡)→現在東洋大学所属
川野選手は静岡県出身。家族は父母と弟2人の5人家族です。
寅年生まれで、自衛官の父親が「かっこいい名前にしたい」ということで、将虎(まさとら)と名付けたそうです。
小学生の頃は足が遅く、自衛官の父の影響で2年生から5年生まで習っていた柔道でも、一度も試合に勝てず、中学では卓球と駅伝を両立するも、目立つ成績ではなかったようです。
意外ですね。
競歩を始めたのは、御殿場南高校に入学してから。
当初はトラックの5,000メートルを希望していたのに、初の大会では「競歩をやれば足が速くなる」と言われて、なんとたった3日間の練習で5,000メートル競歩に出場することに。
この時は、自分の一人前の選手にも周回遅れになるほどダントツの最下位だったそうです。こちらも驚きの事実ですね。
しかし、次の静岡県大会では大きくベストを更新。
この頃は毎週末、御殿場の山道を30キロ歩いていたといいます。
そこからめきめきと実力を伸ばし、高校2年の時には、全国高校総体で2位に入り、3年生の時にはU20(20歳未満)世界選手権代表になりました。
2017年には競歩でも有名な東洋大学に入学。
2018年には、同じ静岡出身で高校時代からお互い注目をしていた同学年の池田向希選手が世界競歩チーム選手権20kmで優勝。
普段から切磋琢磨し合っていたい池田選手の優勝は、嬉しさと同時に大きな悔しさもあったと言っています。
そして川野選手は、その半年後には練習中に右足首靭帯を痛め、全治2か月の重傷となり、競技に戻れないのではないかという不安に駆られていたそうです。
しかし、その後2019年3月の全日本競歩能美大会20kmでは池田選手に勝ち、2位に。
4月の日本選手権50km競歩では、20km競歩で世界記録保持者の鈴木雄介選手(富士通)に次ぐ、3時間39分24秒(日本歴代2位記録)でこの大会では2位の成績となり、東京オリンピックの有力候補として注目されるようになりました。
大学駅伝で有名な東洋大学の酒井俊幸監督の妻、瑞穂コーチは「50kmの選手で20kmでも1時間17分台のスピードを持つのは鈴木、川野らと数少ない。川野も世界チャンピオンを目指せる」と述べています。
そして運命の日。前日の会見では「1秒を削り出す歩きをしたい」と述べて臨んだ2019年10月27日。
山形県高畠町で行われた東京オリンピック代表選考レース「全日本50km競歩高畠大会」で、日本新記録を更新して優勝し、日本代表選手に内定しました。
このレースではスタートしてすぐに、川野選手と、2017年ロンドン世界選手権50km競歩銅メダリスト小林快選手(新潟アルビレックスRC)と、2018年世界競歩チーム選手権50km競歩銅メダリストの丸尾知司選手(愛知製鋼)の先頭グループが形成されました。
16km地点で小林選手が離れ、その後川野選手は42km地点まで競っていた丸尾選手を引き離しにかかり、最終的に54秒の差をつけて先着。これまでの代表争いでは、あと1歩というところで出場を逃していた川野選手でしたが、最終的には鈴木雄介選手の持つ日本記録を2分22秒短縮する3時間36分45秒でゴールしました。
川野将虎(競歩)の過去成績は?
・2015年(高校2年) 全国高校総体2位
・2016年(高校3年) U20世界選手権代表
・2018年10月 第57回全日本50km競歩高畠大会 3時間47分30秒(日本学生新記録)
・2019年3月 第43回全日本競歩能美大会 20km 2位
・2019年4月 第103回日本陸上競技選手権大会50km競歩(石川県) 2位 3時間39分24秒(日本学生新記録更新)
・2019年7月 ナポリユニバーシアード20km 銀メダル
・2019年10月 第58回全日本50km競歩高畠大会 初優勝 3時間36分45秒(日本新記録)
他多数の大会に出場
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川野将虎がイケメン!結婚してる?彼女はいるの?
長身でさわやかな笑顔の川野選手。
現在は独身で大学4年生ですが、彼女に関する噂などは一切ありません。
学生ということもあって、きっと構内にはファンも多くいるのではないかと思います。
実際のところは分かりませんが、ひたすらストイックに競歩に打ち込んできた経歴を見ていると、今は競歩一筋という印象を受けますね。
まとめ
川野選手は幼いころから才能にあふれていたというわけではなく、ただひたすらに努力を重ねてきた選手なのだと感じられます。元々は足も遅く、柔道や卓球、駅伝そして高校で始めた競歩でも最初から良い成績は残せなかったようですね。
しかし、フォームや体幹に注目しながら地道に練習を重ね、友人と切磋琢磨しながら怪我も乗り越えて、少しずつ記録を伸ばしながら、やっと東京オリンピック出場の切符を手にしました。そんな川野選手を見ていると、自分も小さな努力を続けていきたいという気持ちになりますね。
是非東京オリンピックでも素晴らしい結果を残してほしいと思います。
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